岸田総理の突然の退陣表明について官邸キャップ横堀拓也さんの解説。岸田総理はきのう会見でモンゴルの首脳との電話会談が終わったことで当面の外交日程に一区切りついたことをあげた。さらに来月の総裁選に向けた動きが今後本格化することからそれを前に一連の政治資金事件のけじめとして自分自身で決めたと強調、岸田総理の周辺も最終判断はきょうだったと明かしている。ただ岸田総理の周辺の1人は裏金事件で批判を浴びていた去年の年末から今年のはじめの時点でこの決断をある程度見定めていたのではないかと話している。今後ポスト岸田に向けた動きが一層活発化するとみられるが茂木幹事長はライドシェアや副業の全面解禁社会保障制度改革などを総理大臣になった場合にやりたい仕事として挙げている。また石破元幹事長は最近出版した書籍のなかで経済政策の一つとして地方創生をあげているほか、マクロ経済運営の危機に備えた新たな組織を設置すべきだと主張、またきょう訪問先の台湾で「20人いればぜひとも総裁選に出馬したいと思っている」とコメントした。河野デジタル大臣は現職大臣としてデジタル化に関する視察などを重ね、小泉元環境大臣はライドシェアの全面解禁に向けて積極的に発信している印象。岸田総理が出馬しないとなったことから岸田派に所属していた林官房長官らも候補として浮上するのではという指摘も出ている。麻生副総裁や菅前総理など党内で大きな影響力を持つ人たちの動きがカギになる。麻生副総裁が今夜、茂木幹事長と都内でおよそ2時間にわたって会食、岸田総理の総裁選不出馬を受けた今後の対応について意見を交わしたとみられている。茂木幹事長に関しては岸田総理が自民党が変わることを示すために身を引くと話していることから幹事長の立場の茂木氏の出馬には理解が得られないとの指摘も出ている。今後は20日総裁選の日程決定、9月中総裁選があり11月5日・米国大統領選挙、25年夏・参院選が予定されている。気になるのは総裁決定後に衆議院解散がいつ行われるかについては党内では岸田総理が再選した場合年内解散は厳しいとの見方だったが総裁が変わることが確実になったので総裁選後10月・11月に解散総選挙があるのではとの見方もある。