米国・ハリス副大統領が日本製鉄による鉄鋼大手・USスチールの買収に反対を表明した。大統領選が約2か月後に迫る中、買収に反対する労働組合の支持を強く意識したものとみられる。ハリス副大統領はUSスチールの買収計画に反対するUSW(全米鉄鋼労働組合)組合員らを前に演説。ハリス氏は「労働者の日」に合わせて製造業の町を重点的に回っていて、労働者に寄り添う姿勢を強く打ち出す狙いがある。USスチールの買収については共和党のトランプ前大統領も反対の姿勢を示している。接戦州のペンシルベニアを舞台にした労働者層の支持争いが買収計画に大きな影を落としている。