多田出さんのはドル/円予想レンジ:145.00円~147.00円とあげた。多田出さんは「先週末は中国による報復関税発表後に、ドル円は144円台まで下落した。パウエルFRB議長が利下げを急がない姿勢を示したことから、147円台まで上昇しました。本日は株安の連鎖が止まるかが焦点ですけれども、いったん反発したとしてもドル円は上値の重い展開を予想しています。」などと話した。そして、注目ポイントは「トランプ1年目のドル相場」。多田出さんは「トランプ大統領は、選挙戦から全ての輸入品に対する10~20%の関税、中国への60%の追加関税等を主張していて、誰もがまさかと思っていたことに近しいことを本当にやってきたという感じです。」と話した。今後について、アメリカ相互関税は基本税率10%・5日発効、上乗せ税率(国ごと)・9日発効予定だと紹介された。ただ、2段階構成になったことは、上乗せ税率については交渉の余地があるとの見方もできそうとのこと。交渉の結果、各国が関税率引き下げを勝ち取ることができれば、リスク回避で買われた円やスイスフランは売り戻される可能性がありそうだという。ドルは、アメリカ大統領選後の上昇分をすべて吐き出した。多田出さんは「米国例外主義が揺らいでいます。米国例外主義の緩和は投資家がアメリカ以外に目を向け、資金を分散させる誘因になります。」などとコメント。最後に、アメリカの景気悪化懸念が続くのであれば、ドルの調整が長期化しそうだと見解を示した。