トランプ大統領の息子であるトランプ・ジュニア氏は、トランプ・オーガナイゼーションの副社長を務め、「アメリカを再び偉大に」を声高に支持している。去年、トランプ大統領は新政権発足に向けて、閣僚人事を検討するなか、ジュニア氏のアドバイスを重用し、バンス副大統領の起用はジュニア氏の助言だったという。ジュニア氏はカタールでの経済フォーラムで、トランプ氏の後継者として大統領選に出馬することを聞かれ、わからないが、いつかその呼びかけがあるかもしれないと出馬の可能性を示唆した。ジュニア氏がドーピングを容認する大会を支援する背景について、専門家は、共和党支持者のなかには、人間を薬の力でどれだけ超人にできるかという研究に投資する富裕層がいて、そうした支持層から親近感を持ってもらえるなどとしている。田中は、ジュニア氏が政治的な意図をもって大会を支援していることが問題、国際オリンピック委員会のようなエスタブリッシュメントに対して、保守的価値観を守ることと、新たなスポーツの価値観をアメリカから誕生させることが狙い、政治的な意図があることを認識しておく必要があるなどと話した。増田は、人間の限界を競うのがスポーツの醍醐味、薬を使って記録を作り、賞金を与えるのはスポーツではなく見世物だなどと話した。