アメリカ・ノースカロライナ州で開かれているG20財務相・中央銀行総裁会議が2日目を迎えた。米南部ノースカロライナ州から中継。アメリカのベッセント財務長官は貿易収支の行き過ぎた不均衡を是正するよう訴えた。発言の背景にあるのは政府債務が膨らむことへの警戒。中国が巨額な貿易黒字国となっている一方で、アメリカは貿易赤字、財政赤字“双子の赤字”に悩まされている状況となっている。連邦政府の財政赤字は8月時点で40兆ドル(約6400兆円)を突破した。ベッセント長官は日銀の植田総裁と会談し、事実上の利上げを要請。ベッセント長官は会談で「過度な円安対処のため断固とした市場・金融政策上の措置を講じることを強く支持する」と伝えた。また、円安が日本国内のインフレ圧力の一因になっていることを指摘した。円安の進行は日本の長期金利の上昇を招く恐れがあり、アメリカのさらなる金利上昇につながる可能性を強く警戒する姿勢が見て取れる。日本側も円安による物価高や金利上昇を抑えたいという思いは持っているが、日銀の金融政策について片山財務大臣は「金融政策の具体的な手法は日銀に委ねられていると日銀法に明記されているので全くその方針に変わりはない」と述べていた。通常、アメリカの財務長官が他国の金融政策に口を出すことはないが、今回極めて稀な対応に出たのはベッセント長官の焦りが出たのかもしれない。G20の会議終了後、片山財務大臣と日銀の植田総裁が会見し、今回の議論の内容について説明する予定。
