トランプ大統領のSNSに投稿された写真。添えられた文章は「日本の貿易代表団と会談でき大変光栄に思う、大きな前進だ!」というもの。向き合った赤沢経済再生担当大臣「トランプ大統領がきょう私と会ってくださったことは大変ありがたいこと。出てきて直接話をしてくださったことは感謝。自動車・鉄鋼・アルミ・10%の相互関税すべて含めて遺憾であると、見直しを求めると強く申し入れた。トランプ大統領からこれをやるのだとおっしゃったことはきょうはなかったと理解している」などコメント。赤沢大臣は当初、到着したら財務省に直行し関税協議を行う予定だった。しかしトランプ大統領が交渉団と会うとの方針を急遽示したためホワイトハウスを訪問することとなった。場所は執務室。会談は50分行われた。その後、別室で閣僚級協議が75分行われた。このとき赤沢大臣に対しアメリカ側はベッセント財務長官、ラトニック商務長官、グリア通商代表。テーブルに今月2日トランプ大統領が相互関税を打ち出したときに手にしていた資料なども見られた。アメリカが考える各国の貿易障壁が、決められている画像を確認すると付箋が貼られていた。そこに記されていたのは農産物、薬、エネルギー、貿易に関する数字と解釈。今回の交渉ではどういう項目が議論の対象になったのか詳しいことは明らかにされていない。赤沢大臣は「(トランプ大統領から非関税障壁や農産品について要望はあったのか)そこはコメントは差し控えさせていただく。為替については話がなかった」などコメント。対面で直接交渉する国としてトップバッターだった日本。ワシントンにはこのあと交渉に臨む国が続々到着。来週交渉を行う韓国では駐留アメリカ軍の軍事負担など日本と状況が似ているため韓国メディアは「日米交渉から参考にすべきことがかなりある」など伝えている。日米交渉は今後実務者レベルで協議を続けて、今月中に閣僚級協議を行う予定。交渉期限は7月8日。石破茂総理大臣は会見で「日米間では依然として立場に隔たりがあるトランプ大統領と直接の会談も考えている」など述べた。