大荒れの中、5合目の登山口に次々やってくる海外から来た登山者。富士山の4つの登山ルートの中で最も人気があるのが、登山道のどの場所からでも美しい日の出を見ることができる吉田ルート。しかし、増え続ける登山者によって去年まで深刻な問題が起きていた。日の出を見ようと詰め掛けた登山者により山頂付近で渋滞が発生。長い時間立ち止まることで体が冷え、低体温症の危険が増す。その他にも、登山道以外の場所を歩くことで起きる落石やごみのポイ捨てなど。最も懸念されているのが、弾丸登山。気圧が低く酸素濃度が低い場所へ一気に登ると高山病などの発症リスクが高まり急な体調不良に陥る危険がある。山梨県は問題を改善すべく新たな登山ルールを導入した。登山者の数を抑えるため1人2000円の通行料を徴収し、任意での協力金の支払いも求めている。また、1日の入山者数の上限を4000人に設定し、登山口に新たにゲートを設置した。夕方4時にゲートを封鎖する。0泊で山頂を目指す登山者が次々と現れ、軽装の登山者たちの姿も多く見える。