高橋さんは先週発表されたコストコの決算に注目しているとし、株価は最高値圏で推移していたため決算発表翌日は利益確定売りに押されたが、既存店売上が前年から5%以上増加、来店客数が6%増と牽引し堅調な決算内容であったと感じている。また、一部店舗でガソリンスタンドを併設し給油目的の顧客の来店を誘致している。足元はガソリン価格が低下しているがそれらの影響を除くと増収率は7%まで上がる。米国は自動車社会でありガソリン代の負担がやわらぐことでそれ以外の消費が底上げされているとみている、またコストコは会員向けに金ののべ棒をオンラインで販売するサービスを展開、金価格は上昇しているが販売は非常に好調なようでオンライ部門全体の売上の伸びは20%近くになった。足元は高金利が継続してきたため消費の減速を懸念する声もあるが、高所得者を中心に底堅い消費が継続していることが示唆されているとのこと。また今後の小売企業の業績については、売上と利益率の側面で注目しているとし、今年の年末商戦はアドビによるとオンラインでの売上が前年から8.4%増加と好調が見込まれており、小売関連の銘柄にとって追い風となりそう。足元は雇用市場が沈静化しており賃金の伸び率が減速、ウォルマートやアマゾンなど従業員数が多い小売関連に好材料、ガソリン価格の下落による配送コストの低下も業績の追い風になるはずであり売上増加に加えて利益率の改善にも期待ができるため注目しているとのこと。