ややインコースよりのボールをレフトスタンドまで運んだ大谷選手の移籍後初HR。ここにも進化した姿の大谷選手の姿があると元メジャーリーガーの西岡剛さんは言う。西岡さんは「変化球を待ちながら追い込まれてインコースの厳しいところに来た。普通のバッターだったらサードフライかショートフライになりやすい」と話した。実は大谷選手、インコースのボールを苦手としている。MLB公式サイトでは2023年のコース率打率はインコースの高めや低めは数値が下がる程度だが、メジャーで重要視されるハードヒットの数では明らかにインコースの数字が落ちているのが分かる。そこで今回のキャンプで登場したと見られるのが、赤いピッチングマシンである。現地記者によるとインコース克服のためボールの間隔が早いマシンを使用し「内角攻め」を連続して打つ練習をしていたと言う。西岡さんは「見逃し三振になりやすい投球だが、差し込まれると思った瞬間に上体を後ろに持っていった」などと話した。