先月22日、トランプ次期大統領はSNSで「国家安全保障と世界の自由のため、米国はグリーンランドの所有権と管理権が絶対に必要」と主張。また同じ日、アリゾナ州で「パナマ運河は米国に返還を求める可能性がある」と話した。今月7日にはフロリダ州での会見で記者から「グリーンランドやパナマ運河を支配しようとする際、軍事的・経済的な強制を使用しないと世界に保証出来るか?」との質問に「パナマ運河とグリーンランドについては確約できない」と答えた。スタジオではグリーンランドについての説明。トランプ氏が獲得を狙う理由としては、米露の中間に位置する戦略的要衝であること、レアアースなどの資源が豊富で中国が権益拡大を狙っていることなどが挙げられる。米国防総省は、中国がグリーンランドへのインフラや天然資源への投資を通じて北極圏への足がかりを得ようとしていると指摘している。今月7日トランプ氏の長男、トランプ・ジュニア氏が観光と称して訪問した。早稲田大学教授・中林美恵子氏は本気度は低い。極端な発言をすることで中・露をけん制する狙いと分析した。これに対して明治大学政治経済学部教授・海野素央氏は本気度は高いと指摘。