明治安田アメリカ・長谷川悠貴さんに話を聞く。アメリカでは消費動向に関する気がかりなニュースがあった。大手化粧品チェーンのアルタ・ビューティーが2-4月期の既存店売上高が会社予想レンジの下限となる可能性にふれた。アルタ・ビューティーは商品への需要が全般的に弱くなりつつあることから今年売上が鈍化すると見込んでいたが、タイミングが想定より早く到来し、度合いも大きいと明らかにしている。長谷川さんは「この発表が投資家に嫌気されアルタ・ビューティーの株価は15%下落。サリー・ビューティー、エスティ ローダーにも売りが広がった。クレジットカード債務の増加とコロナで3年間休止されていた学生ローンの返済が再開されたことが消費者に圧力をかけていると指摘されている。クレジットカード債務残高は1兆1290億ドルと過去最高額を更新。消費者が返済を優先している。学生ローンについても若い世代への負担になっている。アルタ・ビューティーでも高価な商品だけでなく大衆向けも消費が鈍化。個人消費の一部に陰りが見えたことでBtoC企業の業績や見通しに注意が必要」などと述べた。