アメリカの民間宇宙開発企業インテュイティブ・マシンズが開発した「ノバC」が月面着陸に成功した。スペースXのロケットで打ち上げられ、約1週間かけて月に着陸した。アメリカの月面着陸は1972年のアポロ17号以来となる。米航空宇宙局(NASA)のネルソン長官は「一世一代の着陸」と表現した。今回の着陸はNASAが進めるアルテミス計画の一環。月への荷物の輸送手段を民間に委託、総額26億ドル(3900億円)を開発のため資金供給するとしていて、インテュイティブ・マシンズもその中の1つ。月をめぐる競争は激化しており、中国は2019年に月の裏側への着陸に初めて成功。去年8月にはインドの無人探査機が月面着陸に成功した。今年1月にはJAXAの小型無人探査機「SLIM」が月面に降り立った。宇宙開発スタートアップのCEOは今後も競争合戦になるだろうと語った。