各国は2015年に採択されたパリ協定に基づいて、世界の平均気温の上昇を産業革命前に比べて1.5度に抑えるよう努力することを目標に掲げている。WMOは5日、各国の気象当局などのデータを基に、今年から2028年までの5年間の世界の気候の現状と将来の予測に関する分析結果を公表した。それによると、世界の1年間の平均気温は、産業革命前と比べ1.1度から1.9度高くなると予想している。そして、5年間のうち少なくとも1年は80%の確率で産業革命前と比べ1.5度以上高くなるほか、86%の確率で観測史上最も高かった去年を上回ると分析している。分析結果について、国連のグテーレス事務総長は強い危機感を示した。