ポルトガルでは、政権内の汚職疑惑でコスタ首相が辞任を表明しており、10日に総選挙が行われた。開票率が99%を越えた時点で、中道左派の社会党と、中道右派の社会民主党率いる連立会派は、それぞれ約29%と、拮抗する結果となっている。一方、極右政党「シェーガ」が約18%の票を獲得し、議席をこれまでの4倍に伸ばした。シェーガは2019年にできた新興政党で、厳しい移民政策を掲げ、汚職や住宅価格の高騰などへの不満を取り込み、若い世代を中心に支持を集めてきた。極右政党の躍進は、今後の連立交渉にも影響を与える見通し。