シリアの暫定政権がウクライナと戦略的パートナーシップを結ぶ構想を明らかにした。シリア周辺の地域でロシアの影響力が低下する可能性がある。シリア暫定政権のシェイバニ外相は30日、首都ダマスカスでウクライナのシビハ外相と会談した。この中でシェイバニ外相は「シリアとウクライナの人々は同じ経験、同じ苦しみを味わってきた」と述べ、両国で戦略的パートナーシップを結ぶことを希望していると明らかにした。アサド政権が崩壊するまでロシアはシリア国内に軍事基地を設置するなど政権維持の強力な後ろ盾となってきた。シリア暫定政権がウクライナとの関係を深めた場合、ロシアの更なる影響力低下は避けられずシリア周辺地域の勢力図が大きく変わる可能性がある。