メキシコで初の女性大統領誕生。左派政党のクラウディア・シェインバウム氏が暴力に満ちた選挙戦の果て、50%以上の得票率で勝利した。シェインバウム氏はメキシコを平和と安全への道へ導くと約束したが困難なものになりそう。メキシコシティ最大の広場では支持者が喜びの声を上げている。シェインバウム氏は科学者として博士号を取得したのち、現職大統領の側近となり頭角を現し2018年には900万人の人口を擁するメキシコシティの市長になった。公約の中で貧困層対策を最優先とし医療や教育、住居を得る機会を増やすと約束しているが暴力と麻薬カルテルが支配する国とあって新しい大統領にとって最大の課題は治安の回復である。専門家はメキシコシティでは殺人率を減らすことができたがそれ以外のところでは上昇しているとした。