第二次世界大戦中、ナチス・ドイツがユダヤ人を中心におよそ110万人を虐殺したアウシュビッツ強制収容所の解放から27日で80年となり、現地で追悼式典が開かれた。アウシュビッツ強制収容所の跡地で開かれた追悼式典には、56人の生存者や家族のほか約50か国の代表が出席した。この中で、母親と叔母をガス室で殺害された99歳の男性は“歴史を繰り返さないため、異なる人種や宗教などへの差別を許さないでほしい”と訴えた。ホロコーストを生き延びた人の高齢化が進み、記憶の継承が課題となっている。アメリカでは「アンネの日記」で知られるユダヤ人の少女アンネ・フランクが強制収容所に送られるまで生活していた隠れ家が実物大で再現され、公開されている。出入り口を隠すための本棚や家具や生活道具などのレプリカが配置されている。