消費者の節約志向が続く中、大手スーパーの間では商品を値下げしたり容量を増やしたりして買い物客をつなぎ止めようという動きが広がっている。流通大手のイオンは今月から自社で開発するプライベートブランドのサラダ油やマヨネーズ、トイレットペーパーなど、およそ500品目を値下げしたり価格は維持しながら容量を増やしたりすると発表した。商品の包装を簡素化したほか、地域ごとに近くの工場で生産し物流コストを抑えるなどして価格の見直しにつなげたとしている。会社では賃上げによる人件費の上昇や物価上昇を受けてセールの回数を増やしたことなどで、ことし8月までの半年間の決算が減益だったことから収益の底上げを図りたい考え。このほか大手スーパーの間では西友が先月中旬から今月初旬にかけてプライベートブランドの商品を一時的に値下げしたほか、 各地の生協も来月末まで値下げを行うなど消費者の節約志向を受けて買い物客をつなぎ止めようという動きが広がっている。