ロンドンから中継。4日に投開票が行われた英国の総選挙は、与党・保守党が歴史的な大敗を喫する見通しである。最大野党の労働党が、過半数を大きく超える議席を獲得し、14年ぶりに政権を奪取する公算が高まっている。保守党大敗の要因には、「労働党の中道路線への転換」「生活水準の低下」などがあるとみられる。先ほど、労働党・スターマー党首が当選演説を行った。BBCが発表した出口調査では、下院の定数650のうち、労働党が410議席を獲得し、保守党は131議席に留まると予測されていて、14年ぶりの政権交代実現の見通しである。保守党の歴史的な惨敗について岡村リポーターは「スターマ-党首が進めた中道路線への転換があげられる。前党首のコービン氏の左派路線から大きく舵を切って幅広い層の支持獲得に繋げた。背景には生活水準の低下があり、EU離脱の恩恵を感じられないまま歴史的なインフレに苦しんだ。スナク首相はインフレ率を下げたとアピールしたが、国民の生活危機に対する懸念は根強く、不法移民をルワンダに移送する強硬策を打ち出すも支持には結びつかなかった」などと話した。