天皇皇后両陛下は英国公式訪問の全ての日程を終え、帰国の途につかれた。両陛下は昭和、平成、令和と3代続き国賓として迎えられた。英国王室の伝統にのっとった厳かな行事にもかかわらず、交流は極めて和やかなものだった。それぞれの留学先でもある思い出の地に戻ってきた両陛下は何度も「お帰りなさい」という温かい言葉で迎えられた。陛下は初めて外国留学を経験した天皇。「人と人とのつながり」や英国との友好を未来に繁いでいく思いを国王と確かめ合われた。おととし亡くなったエリザベス女王の招待に応え、療養中の皇后さまと初めて一緒に訪問された思い出の地・英国。様々な困難を乗り越え実現した今回の訪問からは、約束や絆を大切にされる陛下の穏やかで強い信念が感じられた。