イギリスでは原油高が住宅ローン金利の上昇につながる事態となっている。イラン情勢を受けて12日の原油市場では、国際的な取引の指標となるWTIの先物価格が一時1バレル105ドル台まで上昇するなど高値が続いている。イギリスの住宅ローン市場で約9割を占めるのが2年固定と5年固定。短期間で借り換える必要があり、金利の変動を受けやすい。3月初旬には平均4パーセント台だったが、4月9日時点で2年固定は5.89パーセント、5年固定は5.77パーセント。2022年以来、1カ月としては最大の伸び。イギリスの金融データ会社は、25万ポンド、25年ローンの場合、この時期に5年固定に借り換えると支払いは月額438ポンド増えると試算。原油高によるインフレ抑制のためイギリス中央銀行が利上げするのではという市場の思惑が背景にある。業界では金利高で需要が減れば住宅価格も下落するという見方も出ている。英金融情報サービス、マネーファクツのアダム・フレンチは、この戦争の経済的影響は誰も正確につかめていないなどとコメント。
