イスラエルからの攻撃に対し、報復する構えを見せるイラン・ペゼシュキアン大統領は、3日の閣議で、ガザ地区やレバノンの情勢を巡るイスラエル側の対応次第で、報復の方法などを判断する可能性を示唆した。イランとしては、みずからが後ろ盾となっているパレスチナのイスラム組織ハマスやレバノンのシーア派組織ヒズボラの勢力を、少しでも温存できる形での決着を目指し、イスラエル側に揺さぶりをかける狙いがあると見られる。ただ、それぞれの地域での停戦に向けた協議は難航しているだけに、今後、イスラエルとイランとの駆け引きがどう展開するかも不透明な情勢。