テーマ「中東のこと教えて!」。国際部デスク・藤井俊宏が質問に答える。「『中東』ってどこを指すの?」。中東はイランからエジプトの手前のイスラエルなど湾岸地域を含めた場所で、広く言う場合はアフガニスタンや北アフリカの西にあるモロッコまでを指す場合もある。中東は宗教も多用な地域。エルサレムの旧市街には1平方キロメートルの広さにユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地があり、古くから聖地を巡る争いが起きている。20世紀に入って中東各地で油田が発見されてから、欧米の石油会社が各国政府の影響力を背景に進出。世界的な石油の供給源となり、湾岸地域を中心に重要性が増した。
中東について国際部デスク・藤井俊宏が質問に答える。「紛争で世界遺産が破壊された?」。紛争の中で破壊されたり被害を受けるところもある。シリア中部にあるパルミラ遺跡はローマ帝国時代、シルクロードの交易の拠点として栄えた都市の遺跡で、1980年に世界遺産に登録されシリア有数の観光スポットだった。2015年のシリア内戦のさなかに「過激派組織IS」により破壊された。イランではアメリカとイスラエルによる攻撃で首都テヘランにあるゴレスタン宮殿など世界遺産が被害を受けた。2年にわたってイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続いたパレスチナ・ガザ地区について、ユネスコは160余の遺跡が被害を受けたとしている。パルミラ遺跡は修復、再建に向けて調査が続いている。
中東について国際部デスク・藤井俊宏が質問に答える。「民主化運動『アラブの春』は成功したの?」。成功したとは言い難い。「アラブの春」とは2010年、チュニジアで26歳の青年が路上で警察に商売道具を取り上げられ、抗議の焼身自殺を図った。これがきっかけとなり、仕事のない若者などの不満が爆発した。民主化を求める大規模な反政府デモに発展し、23年間続いた独裁的政権が1か月で崩壊した。民主化を求める動きはエジプト、リビア、シリアへと独裁的な政権が続く国々に広がっていった。エジプトでは政権崩壊後、民主的選挙で政権が誕生するも混乱で軍出身の国防相がクーデターで政権を倒した。リビアでは政権崩壊後に内戦に発展し、今も東西で2つの政府が存在している。シリアは内戦に発展し、過激派組織も台頭している。チュニジアでは選挙が行われ、唯一の成功例とも言われていたが、2019年に就任した大統領が憲法を改正し強権的な統治を進めている。
中東について国際部デスク・藤井俊宏が質問に答える。「なぜ中東では紛争が続くの?」。様々な要因があるが、根本には勢力争いがある。イスラエルは1948年に建国が宣言され、周辺のアラブ諸国が反発しイスラエルに攻め込み戦争になるが、イスラエルは4回の戦争に勝利し軍事大国へとなった。イスラエルを最初に承認したアメリカは中東での自らの影響力を拡大する思惑の下で軍事面でもイスラエルを強力に支援して特別な関係を作っていった。イランはかつてアメリカ、イスラエルと友好な関係だったが、1979年のイスラム革命後の体制はイスラム教の聖地でもあるエルサレムを奪ったとイスラエルを敵視し、その後ろ盾であるアメリカに対しても敵視した。アメリカはイランにあるアメリカ大使館占拠事件を受けてイランとの国交を断絶。レバノン、ヨルダン川西岸地区とガザ地区からなるパレスチナの勢力がイランからの支援を受け、イスラエルと戦闘を行い大規模になっていくこともあった。去年と今年、アメリカとイスラエルはイランを攻撃し、現在は戦闘終結に向けた協議が続いているが、合意に至るまでは紆余曲折が予想される。
中東について国際部デスク・藤井俊宏が質問に答える。「紛争で世界遺産が破壊された?」。紛争の中で破壊されたり被害を受けるところもある。シリア中部にあるパルミラ遺跡はローマ帝国時代、シルクロードの交易の拠点として栄えた都市の遺跡で、1980年に世界遺産に登録されシリア有数の観光スポットだった。2015年のシリア内戦のさなかに「過激派組織IS」により破壊された。イランではアメリカとイスラエルによる攻撃で首都テヘランにあるゴレスタン宮殿など世界遺産が被害を受けた。2年にわたってイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続いたパレスチナ・ガザ地区について、ユネスコは160余の遺跡が被害を受けたとしている。パルミラ遺跡は修復、再建に向けて調査が続いている。
中東について国際部デスク・藤井俊宏が質問に答える。「民主化運動『アラブの春』は成功したの?」。成功したとは言い難い。「アラブの春」とは2010年、チュニジアで26歳の青年が路上で警察に商売道具を取り上げられ、抗議の焼身自殺を図った。これがきっかけとなり、仕事のない若者などの不満が爆発した。民主化を求める大規模な反政府デモに発展し、23年間続いた独裁的政権が1か月で崩壊した。民主化を求める動きはエジプト、リビア、シリアへと独裁的な政権が続く国々に広がっていった。エジプトでは政権崩壊後、民主的選挙で政権が誕生するも混乱で軍出身の国防相がクーデターで政権を倒した。リビアでは政権崩壊後に内戦に発展し、今も東西で2つの政府が存在している。シリアは内戦に発展し、過激派組織も台頭している。チュニジアでは選挙が行われ、唯一の成功例とも言われていたが、2019年に就任した大統領が憲法を改正し強権的な統治を進めている。
中東について国際部デスク・藤井俊宏が質問に答える。「なぜ中東では紛争が続くの?」。様々な要因があるが、根本には勢力争いがある。イスラエルは1948年に建国が宣言され、周辺のアラブ諸国が反発しイスラエルに攻め込み戦争になるが、イスラエルは4回の戦争に勝利し軍事大国へとなった。イスラエルを最初に承認したアメリカは中東での自らの影響力を拡大する思惑の下で軍事面でもイスラエルを強力に支援して特別な関係を作っていった。イランはかつてアメリカ、イスラエルと友好な関係だったが、1979年のイスラム革命後の体制はイスラム教の聖地でもあるエルサレムを奪ったとイスラエルを敵視し、その後ろ盾であるアメリカに対しても敵視した。アメリカはイランにあるアメリカ大使館占拠事件を受けてイランとの国交を断絶。レバノン、ヨルダン川西岸地区とガザ地区からなるパレスチナの勢力がイランからの支援を受け、イスラエルと戦闘を行い大規模になっていくこともあった。去年と今年、アメリカとイスラエルはイランを攻撃し、現在は戦闘終結に向けた協議が続いているが、合意に至るまでは紆余曲折が予想される。
