シファ病院の院長の開放について、ネタニヤフ首相は「なぜ開放されたのかただちに調査を命じた」という声明を出し、極右政党のベングビール国家治安相は「開放は許されない」とSNSに投稿している。正式な手続きを踏んだにも関わらずこのような発言が相次いだ原因について田村さんは「イスラエルがハマスとの強い関係があると主張していた院長の開放が大々的にメディアに取り上げられたため、批判の矛先が自分に向けられないよう『開放の責任は自分にはない』と主張しているとみられる。イスラエル当局は今回の開放を『拘束施設のスペースを確保するため』としている。拘束施設は過密状態で拘束された人が非人道的な扱いを受けていることは大きく問題視されている。イスラエル政府は先月には一部施設の収容人数を減らす方針を示しており、今回の院長を含む開放もこうした対応の一環だとみられている」と話した。