今年の夏も全国的に猛暑の日が相次いでいるが、季節外れの「イチゴ狩り」が楽しめる場所が登場。イチゴは本来冬から春にかけてがシーズンだが、京都府八幡市にある「おさぜん農園」では真夏にもかかわらず真っ赤なイチゴがなっている。一般的に、イチゴの栽培に適した気温は17℃から20℃前後とされている。真夏にハウスを冷やすには膨大な電力がかかってしまい、これまでは不可能とされていた。三菱重工が開発した温度管理システムでは、独自のデータ分析と自動制御技術でイチゴを効率よく冷やせる仕組みを実現した。ハウスの天井には余分な熱をカットできる遮光カーテンを導入し、電気代を現実的なところまで下げることに成功した。夏場はイチゴの供給が不安定で価格も上昇しやすいため、地元の洋菓子店にとっても朗報だという。1年を通じてイチゴが作れるようになれば、農家の収益機会が広がる。三菱重工は、全国各地にこのシステムを提供していく考え。