1996年のきょうはオリックス・ブルーウェーブが球団史上初の日本一に輝いた日。当時のオリックスと言えば2年連続リーグMVPを受賞したイチロー選手を中心とした実力派揃いだった。そんな選手たちのユニフォームには「がんばろうKOBE」の文字が。1995年1月17日、神戸を襲った阪神・淡路大震災。街も人も深く傷ついた。この年のオリックスのスローガンは「がんばろうKOBE」。野球で神戸を元気にしようと11年ぶりのリーグ優勝を果たすも、初の日本一には届かず。翌年の1996年、イチロー選手は首位打者・リーグMVPなどに輝く大活躍。チームも2年連続のリーグ優勝を果たした。そして1996年のきょう10月24日、オリックスは日本シリーズで長嶋茂雄監督率いる読売ジャイアンツと対戦。王手をかけて迎えた第5戦、舞台は神戸。試合はチャンスでイチロー選手を迎えるが勝負を避けられ、続く4番のニール選手が2点タイムリーヒットを放ち逆転に成功。そして9回、オリックスの選手たち・神戸の人々が待ち望んだ瞬間が訪れた。ついに掴んだ日本一。「野球で神戸を元気に」その思いは震災から30年経った今も受け継がれている。
