カナダのコンビニ大手から買収提案を受けているセブン&アイホールディングスは、傘下のスーパー「イトーヨーカ堂」を設立した創業家が関わる企業などからの提案を受けて、非上場化を検討していることが分かった。提案を行ったのは、セブン&アイの傘下のスーパー「イトーヨーカ堂」を設立した創業家の資産管理会社で、セブン&アイの株式の8%余りを保有する「伊藤興業」など。関係者によると、創業家側の提案はセブン&アイの株式を買収して非上場化するMBO(マネジメントバイアウト)と呼ばれるものだということで、今後、クシュタール社が敵対的な買収に踏み切った際の対抗策として備えるねらいがあるとみられる。