今、各社が強化しているプライベートブランドについて。きょう大手スーパーのイオンはプライベートブランドのサラダオイルやティッシュペーパーなどの75品目を今月9日からおよそ4%から21%値下げすると発表した。また、イトーヨーカ堂はプライベートブランドを20品目増やすとしてギョーザやカップ麺などの新商品を発表している。プライベートブランドを取り扱うスーパーはここ数年、増加しており去年は81.9%と8割を超えるスーパーが導入している。プライベートブランドは大手食品メーカーなどが展開する有名ブランドに対してコンビニやスーパーなど小売店が独自に展開する商品のこと。普通はメーカーが製造して卸売業者からスーパーなど小売店に商品が渡ることで消費者に届くがプライベートブランドは小売店が企画や製造も行うことがあって間に入る業者とコストを減らすことができる。第一生命経済研究所の永濱利廣さんによると安さの背景には大量発注すること、そしてラベルや包装などを簡素化すること、できる限り広告宣伝費をかけない。材料に余った残り部分を使うといったことなどもあるそう。永濱さんによると開発が進んだおかげで品質や味については大手メーカーが展開する商品と遜色はないという。低価格商品ばかりが売れると、景気に悪影響を及ぼす可能性もあり、結果として給料が上がりにくくなることもあるという。