トランプ大統領は、4~5週間を想定していたが長い期間作戦継続する能力がある、本気の攻撃を始めてすらいない、大きな波はまだ来ていないと発言している。アメリカ政府は、中東地域の15の国・地域のアメリカ人に直ちに退避するよう呼びかけている。アメリカの中東での軍事行動には2003年のイラク戦争や去年のイラン核施設攻撃などがあるが、今回想定しているのはその間。去年の攻撃よりは大規模だが全面戦争ではないと考えられる。トランプ大統領は、イランのミサイル排除、イラン海軍の壊滅、核兵器の取得を断念させる、国外テロ組織への支援阻止の4つの軍事目標を掲げている。この中にはイランの体制崩壊は入っていない。しかし4つの軍事目標の達成は簡単ではないとみられる。核兵器の断念は昨年核施設を攻撃したが完全な破壊には至らなかった。ミサイル排除や海軍の壊滅については空からの攻撃だけでは限界があり、イランが大量の無人機を飛来させるおそれもある。イランは過去の戦闘では基地を狙うだけで周辺国の民間施設は標的にしなかったが、今回は国際的に孤立しても構わないと捨て身の攻撃に出ているため交渉に簡単に応じないとみられる。戦闘終結のカギはアメリカの経済と世論で、ガソリン価格などが高騰し始めると支持率も下がるので何か理由をつけて手を引くしかなくなることも考えられる。
