年に一度、恋人や家族、友人へチョコレートを渡すイベントとして定着しているバレンタインデー。チョコの予算の調査では、平均4574円で去年と比べて9%のマイナス。物価高やチョコレート自体の価格上昇で出費へのハードルが高くなってしまったとみられる。板チョコレート1枚の平均価格を見ると2022年1月には100円を下回っていたにも関わらず、去年12月時点で150円程度と約1.5倍に。主原料のカカオ豆が不作となり高騰。職場の上司や同僚への義理チョコについても意識が変わってきている。日本生命が男女1万2000人を対象に調査したところ、職場での義理チョコに必要ではないと回答した人が女性は合わせて70.8%、男性でも合わせて73.6%と男女ともに不要だと答える人が7割を超えた。義理チョコじまいが加速しているよう。ニッセイ基礎研究所・久我尚子上席研究員によると「年賀状じまいをする人が増え、お歳暮やお中元を贈る方も減少傾向にある中、バレンタインも仕事関係では簡略化が進んでいる」ということ。