チコちゃんが「なぜ日本のインドカレーにナンがついている?」とクイズを出した。インド出身の方に聞くと「日本に来て初めてナンを知りました」「インドの家庭だとチャパティ」だと話した。正解は高橋重雄が早とちりしたから。石材店社長の竹田伴康さんの解説。大正9年頃、東京・神田川でパン窯の会社が創業した。その後、電気オーブンが登場しパン窯が売れなくなった。2代目社長の高橋重雄は浅草・鳥越にあった老舗の和菓子屋であんこを練る窯の修理をしたときに2階の部屋にあった雑誌にインドの窯が載っているのを見て日本で作っている会社ははまだないとタンドールに社運をかけた。早速30台ほどのタンドールを製造したがそれは致命的な早とちりだった。タンドールは北インドの一部の高級店のみで使われているものだったが思い込みの激しい重雄は「インドでタンドールは絶対に必要」と思い込んだ。全く売れずに途方に暮れたが重雄はインド料理店に足繁く通い石材職人ならではの特技・腕相撲でインド人と力比べ。重雄は連勝しムールティ氏と友情が芽生えてタンドールが売れた。インド大使館御用達の店のムールティ氏は知り合いのインド料理店にも紹介し広がった。インドの隣の国ネパールではタンドールを使う料理が一般的で日本のインド料理店にはネパール系のお店も多くそのこともナンが広まった一因と言われている。