2年連続の2区で期待に応えた東洋大学・松山和希は前回大会、体調不良で出場すら叶わず給水ポイントにいた。子どもの頃に箱根駅伝出場が将来の夢になったという松山は、中学で陸上部に入部。高校は親元を離れて福島・学法石川高校に進学し、箱根駅伝出場の夢を叶えるため東洋大学に入学した。1年で花の2区を任された松山は、歴代2位の好記録を出した。2年生でも2区を任された松山は区間5位の快走を見せた。しかし、3年の夏の合宿に松山の姿はなかった。足首をケガし、出雲駅伝・全日本大学駅伝も欠場。12月にはケガから復帰し、箱根駅伝の出場を目指して練習に励んだが、インフルエンザにかかりメンバーには選ばれなかった。両親に申し訳ないと感じ連絡できなかったという松山だが、両親はその気持ちを察していたという。それから1年、懸命に走り込んだ松山は「強い自分を見せられたら親も安心してくれるかな」と話した。