東京都のインフルエンザの患者数は今月21日までの1週間で1医療機関あたり16.24人。去年9月に流行注意報が発表されてから注意報の目安となる10人を上回る週がほとんどだ。東京などであすから行われる中学入試やその後も高校入試が控えるなか、教育の現場でもインフルエンザが流行しているという。厚生労働省の最新の報告によると、都内では172の小学校などがインフルエンザによって学級閉鎖に。年末年始を除き12月中と同様の数までになっている。こうした状況を心配しているのは試験直前の受験生たち。受験を前に感染者が増加していることを受け、植田塾では先週から検温を再開。さらに感染対策の一つとして、体調の優れない生徒向けにオンライン授業にも対応しているという。生徒たちも個人個人で感染症対策を徹底していた。受験前に増え続けるインフルエンザ患者の原因の1つとして医師が指摘するのはワクチンの接種時期だ。例年11~12月ごろの冬の始まりに増え始めるインフルエンザが今シーズンは9月から増加。これによってワクチンの打ちはじめが早まり、最も効果が期待される3ヶ月を過ぎたことで現在感染者が増えている可能性があるという。