3日目、3人目のドライバーはヤン・ギースマン。彼はビルが次々と建設されているのが気に入らないという。1989年に崩壊したベルリンの壁の跡地であるイーストサイドギャラリーでは、当時は無かった巨大なコンドミニアムが建設されている。壁の崩壊直後はもっと自由な雰囲気だったが、世界が小さくなるにつれ何かが失われたなどと話す。冷戦時代、28年間街を東西に隔てた壁。ヤンは東ドイツ出身で壁が無くなって嬉しかったという。19歳の時、写真家を志す事に決めたが、そのための資金を調達する方法としてこの仕事にたどり着いた。主に女性のヌードポートレート写真を撮影し、人間の内面などが見えるように試みている。ベルリンの雰囲気は歴史の中で2つが衝突して人々が作り上げたもので、この街では芸術家として自由にいられるという。ベルリンはヨーロッパを代表するアートの街で、旧東ドイツ時代の建物は再利用されアーティストの居場所となっている。