柔道男子66キロ級、阿部一二三選手(26)が2連覇を達成した。妹は柔道女子52キロ級・阿部詩選手(24)で史上初・兄妹でオリンピック2連覇を目指した。日本時間きのう、オリンピック2連覇を目指すため、阿部詩選手が先陣を切った。カナダ選手を相手に開始57秒、大外刈りで一本勝ち。2回戦は世界ランキング1位、ウズベキスタンのケルディヨロワ選手と対戦。内股で技ありを取り、試合を優位に進めた。しかし攻めに行ったところを体落としで一本を取られ、2回戦負けとなった。兄妹で連覇は夢破れ、阿部詩選手はおよそ4分近く身動きできず、コーチに抱きかかえられながら会場を後にした。妹の敗退から約40分後、兄・阿部一二三選手は柔道男子66キロ級、初戦を迎えた。開始59秒で袖釣り込み腰で技あり。合わせ技一本と前回王者としての威厳を見せつけ勝利した。準々決勝では開始43秒で技ありを奪った。その後、鼻血の治療で2度の試合中断。柔道は同じ個所の治療が3度目になると棄権になるため後がない状況だったが、合わせ技一本で勝利を収めた。準決勝では世界ランキング1位・ビエル選手と対戦。大外刈りで技あり、決勝進出を決めた。決勝ではブラジル・リマ選手と対戦。袖釣り込み腰、技あり一本で優勝し金メダルを獲得した。妹・阿部詩の敗退から7時間後、連覇を達成した。コーチと抱き合うと、阿部一二三の目には涙が光った。