新政権発足へと準備を進める米国・トランプ氏は国境管理の責任者として、トム・ホーマン氏を起用すると発表した。トム・ホーマン氏はトランプ政権の1期目で移民関税執行局の局長代行を務め、不法移民への強硬姿勢で知られている。米国有力紙「ワシントン・ポスト」によると、大統領選挙後の今月7日にトランプ氏とプーチン大統領が電話で会談していたという。2人はヨーロッパ大陸の平和という目標について意見を交わし、トランプ氏は、ウクライナでの戦争の早期解決を巡り、さらなる協議を行いたい考えを示したとしている。一方、ロシア大統領府は会談が行われたことを強く否定している。ウクライナ情勢を巡って、トランプ氏はこれまで戦闘終結に自信を示してきた。ウォールストリート・ジャーナルは、政権移行チーム内で検討されている複数の提案の内容を6日、伝えた。それによると、いずれの提案も停戦交渉をいつ始めるかはウクライナが決めるべきだというバイデン政権の方針を撤回。ロシアが占領しているウクライナのおよそ20%の領土を現状のまま凍結し、ウクライナにNATOへの加盟を目指すことを一時的にやめさせる内容だという。こうした提案について、トランプ氏は、現時点では承認していないということだが、その行方が注目されている。
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