北アフリカのモロッコ・マラケシュでG7財務大臣会合が開催され、イスラエルとハマスの武力衝突について、ハマスを非難する共同声明が採択された。イスラエルとハマスの衝突について、G7の議題に元々なかったというが、先程発表された声明には急遽盛り込まれた。共同声明には「ハマスによるイスラエルに対するテロ攻撃を断固として非難し、イスラエル国民との連帯を表明する」と記載された。動向筋によると、イスラエルとハマスの衝突後、最初の対面でのG7会合となり、各国からはエネルギー価格などに関する深刻な懸念が示されたという。一方、長期化するロシアのウクライナ侵攻について、会議にはウクライナのマルチェンコ財務相も参加し、支援を求めた。声明には「ウクライナに対する揺るぎない支援」を再確認し、ロシアによる「いわれのない侵略戦争を非難する」と盛り込まれ、結束をアピールした。またアフリカ諸国ではウクライナに穀物を依存し、食料価格が高騰していることから、G7はロシアに対しウクライナの穀物供給とインフラへの攻撃をやめるよう求めた。