北朝鮮を訪問したロシアのプーチン大統領は、一連の日程を終えた。両国は一方の国が侵略を受けた際の相互支援を盛り込んだ条約に署名し、金正恩総書記は両国の関係を「同盟関係」だと誇示した。きのう、会談後の共同会見で、北朝鮮・金正恩総書記は「両国の関係は同盟関係という新たな高い水準に上り、ロシアとの共同利益に合致するよう地域と世界の平和と安全環境を守る」、ロシア・プーチン大統領は「きょう交わした『包括的戦略パートナーシップ条約』は、一方が侵略を受けた場合、相互に支援すると定めている」と述べ、両首脳は軍事的な関係強化をアピールした。また、ロシアメディアによると、プーチン大統領は、西側諸国がウクライナに対してF16戦闘機や高精度の兵器を供与する計画があることから、「調印した条約に従って、北朝鮮との軍事技術協力を発展させる可能性を排除しない」と述べ、西側諸国を強く牽制した。両首脳は会談後もコンサートを一緒に鑑賞したり、晩さん会で杯を交わしたりするなど、その蜜月ぶりをアピールしていた。プーチン大統領は一連の日程を終えて、きょう、東南アジアのベトナムを訪問することにしていて、首脳らとの会談を予定している。