15日から開かれている共和党大会でトランプ前大統領が銃撃後、初めてサプライズで姿を見せ、健在ぶりをアピールした。共和党大会でトランプ氏は大統領候補として正式指名された。事件から2日、襲撃を受けた時と同じく何度も拳を突き上げた。党大会では事実上の公約となる「政策綱領」が採択された。米国第一主義を掲げるトランプ氏の考えが色濃く反映され、エネルギー生産の規制の撤回や、不法移民への史上最大の強制送還措置などが盛り込まれている。トランプ氏の再選を意識して市場も反応。15日、不法移民の取り締まり強化により収容施設の需要が高まるとの見方から、刑務所を運営するGEOグループなどが値上がりした。また、銃規制に反対するトランプ氏の姿勢を踏まえ、銃器メーカー「スミス・アンド・ウェッソン・ブランズ」が急騰するなど関連銘柄が上昇した。テスラのCEOイーロンマスク氏は、銃撃直後にトランプ氏への支持を表明していて、トランプ氏の支援団体に毎月およそ71億円を献金するとの報道も出ている。副大統領候補に指名されたJDバンス氏は39歳。2022年の選挙で初当選した若手上院議員で、ベストセラー作家としても知られている。米国ファーストを掲げ、ウクライナ支援に反対するなど、トランプ氏の政策と多くの面で一致し、さらなる支持者固めが期待されている。バンス氏は以前、テレビ東京の単独インタビューで日本との関係について「同盟国として付き合う国で依存する国家は必要ない。台頭する中国に対抗できる同盟国ネットワークを構築したい」とコメント。