鹿児島県沖の海に広がるシコロサンゴ。国内最大級の群生地。夏の海は恋の季節。生き物たちの産卵や子育てでにぎわう。クロホシイシモチ、雌のおなかにあった卵。雄が口の中に卵を含んで守る。ふ化するまでのおよそ1週間何も食べないんだそう。そして今回の主役、海のギャングとも呼ばれるウツボ。実はウツボは夜行性で警戒心が強いため産卵の一部始終を撮影することは非常に難しい。そうした中、NHK潜水取材班がその撮影に成功した。最近、研究機関や水族館では産卵の一部は確認されつつあるが、天然の環境下でウツボの求愛から産卵までを一連で捉えた映像は極めて珍しいということだった。そして今回の撮影は地元の水中ガイドの皆さんの協力を得て、共同プロジェクトという形で行った。