来月7日でプーチン政権は通算で5期目となり、5期就任の最初の外遊先で中国を選ぶ可能性が取り敏されている。ラブロフ外相は中国との会談冒頭で、ロシア・中国の包括的パートナーシップと戦略的な相互関係は前例のないレベルに達していると述べた。去年のロシアと中国の貿易額は過去最高の2400億ドルで、その大きな要因は原油や石油製品であり、それまで全体の4割ほどを占めていた欧州向け商品が激減したことが背景にある。中国もロシア産原油の輸入を増やし、これまでのサウジアラビアを抜いてロシアが最も多い輸入先となった。ロシアは欧米からの制裁に対抗できるようにするため、中国は米からの圧力に対抗するため共に協力していく考えである。ラブロフ外相は6月の上海協力機構の首脳会議・10月のBRICS首脳会議といった場でプーチン大統領と習主席の首脳会談が見込まれるとしている。