中国総局・石川慎介総局長が解説:中ロ首脳会談の思惑は?「今回の最大の成果は、中ロ両国の強固な関係を、内外に誇示したこと。中国・習近平国家主席とロシア・プーチン大統領それぞれが再任後、初めての外国訪問先としてお互いの国を選んだことに象徴されている。今回の会談で両首脳は、BRICSや上海協力機構といった枠組みの重要性を強調。この枠組みの中核ともいる中国とロシア両国が、エネルギー原子力、金融、物流、さらには宇宙などあらゆる分野での協力強化を推し進めるとしており、グローバルサウスと呼ばれる国々を引きつけようという思惑がうかがえる。欧米中心の国際秩序に対抗するために、中ロの連携のレベルを引き上げたと見ている」。