米国・バイデン大統領と英国・スターマー首相が会談し、ウクライナが求めている射程の長い兵器をロシア領内への攻撃でも使えるようにするための制限の撤廃について意見を交わしたものの判断は示さず、協議を続けるとした。制限撤廃を巡っては、ロシア・プーチン大統領が「NATO(北大西洋条約機構)の国々がロシアと戦うことを意味し、紛争の本質を変える」などと強く牽制していて、協議の行方が注目されていた。会談後、スターマー首相は「生産的な議論が出来た」と述べるに留まり、今月開かれる国連総会の機会などで協議を続けるとした。ウクライナ・ゼレンスキー大統領は「各国の強い決断が必要だ」とSNSに投稿し、協議に時間を掛けている間にもロシアの攻撃による被害が相次いでいるとして、制限の撤廃を急ぐよう改めて求めている。