アメリカのトランプ大統領は19日、ウクライナのゼレンスキー大統領を「選挙のない独裁者」と呼び、批判した。両首脳は、ウクライナでの戦闘終結をめぐり非難の応酬を繰り広げている。トランプ大統領は18日、ウクライナについて「戦争を始めるべきでなかった」などと発言し、ゼレンスキー大統領の支持率が4%に落ち込んでいると述べた。実際の支持率は50%台で、事実と異なる発言にゼレンスキー大統領は「トランプ大統領はロシアによる偽情報にとらわれている」と反発していた。こうした中、トランプ大統領は19日、自身のSNSに「そこそこ成功したコメディアンがアメリカを説得し3500億ドルも出費させ、勝てない、始める必要のない戦争に突入させた」と投稿。その上で、ゼレンスキー大統領が「選挙を拒否している」と主張し、「選挙のない独裁者だ」と非難した。米ロ高官協議での和平の道筋をめぐっては、アメリカのFOXニュースが「戦闘停止」「ウクライナ大統領選挙」「最終的な和平合意」の3段階で取り組む案が協議されたと伝えている。プーチン大統領は、大統領任期が切れたゼレンスキー大統領は合意を結ぶ資格がないと主張していて、今回の案は、ロシアの意向が反映されたものとの指摘もでている。