ロシアが2003年にテロ組織に指定し、国内での活動を禁止してきた、イスラム主義勢力「タリバン」。ロシアの最高裁は17日、タリバンのテロ組織指定を解除し国内での活動を認めることになった。タリバンとの関係について、プーチン大統領は去年11月”アフガニスタンと関係構築していきたい、情勢が安定化しつつある事実を無視できない”と延べるなど、関係強化の必要性を強調していた。今回の裁判所の決定を受けて、アフガニスタン問題を担当するカブロフ大統領特使は、本格的な政治・経済関係を確立するための法的傷害が取り除かれたと延べ歓迎した。ロシア国内で、イスラム過激派組織の関与が指摘される事件が起きる中、プーチン政権は今後テロ対策でタリバンとの連携を強化していくものとみられる。4年前にタリバンがアフガニスタンで実権を握って以降、暫定政権を承認した国はなく、アメリカなどは制裁を続けているが、ロシアや中国は関係を深めている。