トランプ大統領が原子力潜水艦の配備を命じるに至ったのは、ロシア・メドベージェフ前大統領の挑発があった。メドベージェフ前大統領は先月31日、「トランプ氏は伝説のデッドハンドがどれほど危険か考えればよい」とSNSに投稿した。CNNによると「デッドハンド」とはロシアの自動核報復システムのことで、核攻撃を感知した場合に大陸間弾道ミサイルを自動的に発射するものだという。この長髪ともとれる発言にトランプ氏は原子力潜水艦2隻の派遣を命じた。この2人は6月にも核に関する発言を巡って衝突している。メドベージェフ氏がこうした発言を繰り返す理由について慶應義塾大学・鶴岡路人教授は「過激発言で過去の人ではないというアピールをしている。国民からの支持を集める狙いがあるのでは」とコメントしている。プーチン大統領の心中については「メドベージェフ氏は“もろ刃の剣”。無責任な発言で他国とのあつれきを生むことは困るが、過激発言で国内の戦争支持を上向かせる一面もある」とコメントしている。田中道昭は「トランプ氏の発言は対ロシアというよりは対国内向けの発言ではないかと思う」、増田ユリヤは「これがもっと過激になってきたときにプーチンさんが『もうそのへんでやめとけ』と言うかもしれません」とコメント。アメリカ海軍が保有している3種の原子力潜水艦を解説。今回トランプ氏が派遣を命じた潜水艦の種類や海域、核兵器の有無は明らかになっていない。増田ユリヤは「いつも挑発に乗ってしまう。北朝鮮の金正恩さんのときも同じようなことがあった」、田中道昭は「トランプ氏の発言は政治的パフォーマンスとみられている。批判の矛先を自分からロシアに向けたい」とコメントした。
