米国国防総省が声明を発表し、「オースティン国防長官が11日、イスラエルのガラント国防相と電話で会談した」と明らかにした。この中で、オースティン長官は「中東情勢の緊張が続く中、イスラエルを防衛する為、あらゆる手を尽くしてこの地域の米軍の態勢を強化する」との考えを示したという。その上で、すでに中東地域で展開している空母打撃群に加え、原子力空母「エイブラハムリンカーン」を中心とした空母打撃群の派遣を急ぐよう指示した他、原子力潜水艦「ジョージア」の派遣も指示したとしている。米軍としてはイスラエルへの報復を宣言しているイランを牽制する狙いがあるものと見られる。このほか声明では、オースティン長官がガラント国防相と、イスラエルへの非難を強めるレバノンのシーア派組織ヒズボラや、イランが支援する中東各地の組織への対応についても意見を交わしたとしている。