パリオリンピック開幕まで100日あまりとなり、フランスで”オリンピック・パラリンピック開催の準備は間に合うと思いますか?”とアンケート調査が行われた。準備が間に合うと回答した人は47%だったのに対し、間に合わないと解答したひとが52%と半数を上回る結果となった。エッフェル塔の真下の公園ではビーチバレー、ベルサイユ宮殿では馬術を、開会式は競技場ではなくセーヌ川で行われる。これまでのイメージとは異なるパリならではの大会が期待されている。しかし、問題も山積しており、かつては毎年水泳大会が行われていたセーヌ川だが、水質汚染が原因で市民の遊泳は100年以上禁止されていた。政府は水質改善に取り組み、トライアスロンなどの競技を行うとしているが、健康への不安を抱える選手も少なくない。このセーヌ川をめぐっては、競技を観るためにパリのバルコニーに多くの人が集まることも予想され、バルコニーの崩落の危険などへの懸念が出ている。