ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の反乱をめぐる影響はどこまで広がるのか。政治アナリストのミハイル・コミン氏は、プーチン大統領と上層部の関係は密接だと考えられていたため、反乱が起こることが予想外と驚いている。プリゴジン氏はSNSで「大統領が間違いを犯した」と示唆しており、国民はプーチン大統領や彼の決定を批判できると理解したという。また、今回の反乱で、ロシア軍内部でショイグ国防相やゲラシモフ参謀総長が掌握しきれていないことがわかったという。コミン氏は、プーチン大統領がショイグ国防相を更迭しない限り、反乱がまた繰り返されると考えていること、ワグネルは今後も同様にスーダンなどの資源を使い、政情不安の国々に関与を続けていく可能性がある考えなどについて話した。今回の反乱は、プーチン大統領の弱さというより、ロシア軍の弱さが露呈した結果だという。