ドミトロ・クレーバ氏はパリの学校で戦時下の外交について教えている。去年9月までウクライナの外相を務めた。各国に武器供与など支援を求め協力を引き出してきた。ただバイデン政権は射程の長いミサイル供与に慎重な姿勢で一昨年秋までウクライナに供与しなかった。プーチン大統領が核の脅しを繰り返すなか、バイデン前政権は過度に刺激を回避する狙いがあったとみられる。またヨーロッパに対しては危機への備えが不十分だったと指摘した。クレバ氏は進行を食い止めるための銭湯が続けられなくなる恐れがると懸念している。今、中止しているのは国際情勢、ウクライナを深く理解する政治家や外交官の育成。この日の講義では外相としてアフリカ14か国訪問の経験について話した。そしてウクライナには今、どのような外交が求められるのか議論した。